第2に重要なことは、上顎、下顎のそれぞれの骨格には形態的な特徴があり、インプラントを埋入する上で考慮しておく必要があります。また骨の状態に個人差がありますので、インプラントを埋入するのに適切な状態(形態や密度)であるかどうかを事前に診断しておくことが重要になってきます。 【A】上顎の骨の特徴−上顎洞ー 上顎では、左右両側に「上顎洞」と呼ばれる空洞がありますので、これを突き抜けないような手術法とインプラント体の選定を行わなければなりません。上顎の骨は密度が低く、構造的に弱いことがあるので、骨移植などを行って骨を強化する必要がある症例もあります。 【B】下顎の骨の特徴ー下歯槽神経ー 下顎では、左右両側の骨の中に神経と血管が通っている管(下歯槽神経管)があり、インプラント手術でこれに触れたり傷つけたりしてはいけない、ということになります。当然この管より上の部分の骨にインプラントを埋入することになりますので、骨の太さと長さに合った長さや太さのインプラント体を選ばなければなりません。 |
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